技術情報

ARISE analyticsの技術関連活動


生成AI

  • GPT-OSS Safeguardが拓く新たな潮流 — ガードレールモデルの分類と実務への適用①

    ARISE analyticsの挺屋です。私は社内の生成AI活用推進を担当し、AIエンジニアとして、日々の開発現場で AI コーディングツールをどのように安全かつ効果的に使うかを検証・標準化しています。また、業務の過程でローカルLLMの話題に触れることも昨今は多くなってきました。そこで得られたローカルLLM知見のうち、本記事ではガードレールモデルの分類について紹介しようと思います。また、後続記事ではモデルを実際に触り、検証結果と実務適用への勘所を共有する2本立ての記事となっています。 この記事は、次のような方にぜひ読んでいただきたいと思っています。...

  • 対話エージェントの評価フレームワークとマルチターン会話の評価手法

    ARISE analyticsの秋元です.本記事では,チャットボットに代表される人間との会話に特化したAIシステムである対話エージェントの評価方法について紹介します. 特に,エージェントとユーザが複数回のやり取りを行うようなケースを想定したマルチターンの対話を対象にした性能評価に注目します. 対話エージェント 対話エージェントは,ユーザがテキストまたは音声でAI等のシステムと会話を行う場面において,AI側のシステムを指します....

  • MCP サーバー開発 Tips — エージェントを本番戦力に

    ARISE analyticsの挺屋です。私は社内の生成AI活用推進を担当し、日々の開発現場でAIツールをどのように安全かつ効果的に使うかを検証・標準化しています。本記事では、その取り組みの中で得られたMCPサーバーのツール作成について、実践的な知見をまとめます。 この記事は、次の方を想定しています。 企業内でMCP サーバーを設計・実装し、提供したいエンジニア MCP実装をしているが、ツールの利用の制御がうまくいっていない方 以下、背景と価値、仕組みのさわりを述べた後、実装と運用に効くTipsを体系的に解説します。 企業でのMCP開発の必要性...

  • AgentOps概論:AIエージェント運用における4つの課題と対策

    こんにちは、ARISE analyticsの日比です。 普段はAIエンジニアとしてセキュリティ×AIの分野で仕事をしています。 AIの商用利用においては精度が出ることはもちろんですが、その精度の維持や向上のためにMLOpsをどのように導入するかも重要な観点となっています。 近年の急速なAIの発展によって、AIエージェント時代が幕を開けていることは皆さん感じられているところかと思いますが、AIエージェントもMLOps同様、AgentOpsによる効率的な保守運用や改善作業が行えるような設計が重要です。一方で、それらの知見はまだ手探りの状態にあると筆者は考えています。...

  • AIエージェントにおけるフレームワークの動向

    こんにちは、ARISE analyticsでデータ分析支援業務を中心に行う「データコンサルタント」というキャリアトラックに所属している徳元です。現在、AIエージェントを用いたアプリケーション開発に携わっており、AIエージェント周りの技術に触れる機会が多くなってきました。...

  • LLMへの危険な入力を検出する日本語に特化したガードレールモデルを開発し、国内初のオープンソース化しました

    はじめに ARISE analytics の澁谷紘人と奥井恒です。 我々は今回、危険なユーザー入力を検出する日本語に特化したガードレールモデルを開発し、日本語初のオープンソースモデルとして公開いたしました。その内容をお伝えさせていただきます。 具体的には、Google によるガードレールモデルであるShieldGemma [Ref. 1] を日本語で再現することを目的とし、llm-jp のAnswerCarefully dataset [Ref. 2] を用いて学習・評価を行いました。その結果、上記データセットにおいて、ShieldGemma やGPT-4o...

  • 【JSAI2025】「反論・再考プロンプトによるHallucination検出手法の提案」についてポスター発表しました

    はじめに こんにちは、ARISE analyticsの小山と山里です。 弊社では、Technology DX WGというAIエンジニアを中心としたワーキンググループ(WG)があり、最先端技術を効率的に取り入れ競争力を維持・向上し続けることを目的に活動しています。その取り組みの1つとして、一部有志メンバーが研究活動を行っており、今年は人工知能学会 全国大会(JSAI2025)でポスター発表を行いました。本記事では私たちが行った研究内容を紹介します。 研究背景 [山里・小山]JSAI2025.pdf...

  • JSAI2025参加レポート:対話AIとPhysical AIの最前線を追う

    はじめに こんにちは、AIエンジニアの芹澤です。 この記事は、2025年5月27日 (火) 〜 2025年5月30日 (金) に開催された第39回 人工知能学会全国大会 (JSAI2025) の参加レポートとなります。私自身の関心に基づき、特に印象的だった発表をピックアップしてご紹介します。 今年のJSAIは万博も開催されている大阪にあるグランキューブ大阪で開催され、過去最多となる4,922名が参加、1,178件の発表があったそうです。生成AIを中心とした盛り上がりを背景に、AI分野への関心の高さを肌で感じる大会となりました。...

  • 日曜プログラマーと生成AI

    はじめに こんにちは、Beyond Analytics Divisionの岩永です。 2023年後半にChatGPTが公開されたことで、生成AI大流行となってからおよそ2年半くらい経ちましたが、皆さんは生成AIを活用されているでしょうか。 ARISEのテックブログを読んでいる方はデータ分析やプログラミングに興味がある方だと思うので、程度の大小はあれど使ったことがある方が大半なのではと思います。 私個人は、開発業務を主としているわけではないことと、セキュリティ的な制約もあり、業務ではまだフル活用はできていないのが現状です。...

  • ⼤規模⾔語モデル (LLM) による新規データ⽣成、合成データの活⽤

    ARISE analytics の澁⾕です。本記事では⼤規模⾔語モデル (LLM) 開発においてよく使われるようになってきた合成データについて紹介していきます。 合成データとは⼈間が直接作成しないデータ、最近では特に LLM が⽣成したデータを合成データと呼びます。データサイエンスでは例えば、LLM を含む機械学習モデル⽤の学習データの⽣成や、性能評価のための正解データの⽣成などへの活⽤が考えられます。 背景として、昨年の中頃までは⼀部疑問視されていた[1] LLM などで⽣成された合成データの活⽤は、昨今のオープンソース LLM の⾼性能化を受けて急速に進んでいます。合成データは AI...

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