INTERVIEW インタビュー

「わかるとは何か」「人がその人であるための要素とは何か」など、普遍的な問いと向き合う瞬間が楽しい

データサイエンティスト 山田 寛子

ARISE analytics山田寛子のポートレート

企業への就職を考えていなかった私がARISE analyticsに入社を決めたワケ

大学で研究者として生きていく──。大学院大学物理科学系研究科で、De novoデザインタンパク質という天然のタンパク質をもとにせずデザインされた、新規の人工タンパク質をつくりだす研究に従事していた私は、企業に就職することをまったく考えていませんでした。
そんな私がARISE analyticsへの入社を決めた理由は2つ。1つは、ARISE analyticsのデータサイエンティストは、データ分析自体を目的とした仕事をしていないこと。面接や採用イベントでの話から、データ分析依頼の背後にある真に解決すべき課題を探ることを会社として大事にしているのが感じられ、ここでなら面白いことができそうだと思ったから。

もう1つは、「社会人として働きながら大学院に通いたいのであれば支援します」と言ってもらえたこと。当時、大学院での人間関係に悩んでおり、博士課程の継続について考えていました。ARISE analyticsに相談したところ「休学しながらの就職でも大丈夫です」と言ってもらえて。そういう柔軟さにも惹かれました。結局2年間休学し、大学院には戻らず、今に至ります。

ARISE analytics山田寛子のインタビューカット

普遍的な問いと向き合う瞬間が楽しい

4カ月間の研修を経て配属されてから現在まで、KDDIが提供するサービスのマーケティング支援に携わっています。当初は各マーケティング施策を評価するための分析支援に従事。コード作成から顧客相対まで手広く担当しました。今、携わっているのはそのサービスの顧客分析プロジェクト。サービスを利用するユーザの特徴を明らかにするためユーザの属性や行動データをもとに、機械学習を用いて顧客理解を深められるような分析などを行っています。また今回の案件ではデータ分析業務だけでなく、サブチームリードとして、チームの進捗管理やタスクの割り振りというマネジメントの仕事も担当しています。

データサイエンティストという仕事の面白さは、「わかるとは何か」「人がその人であるための要素とは何か」など、普遍的な問いと向き合う瞬間があること。今、従事しているサービスの顧客分析プロジェクトは、そんな普遍的な問いとも向き合うプロジェクトです。
サービス全体のユーザ像の解像度を上げていくためには、どのような要素が必要か、また本当に解像度を上げることが良いことなのかを突き詰めていく時間は、非常に面白く、私の嗜好にもあっていると感じています。

これら業務を通して私が常に意識していることは、分析そのものが目的にならないようにする、ということです。実現できる、できないに拘らず、顧客の真の課題を解決するためには何が必要なのかを考え続けるようにしています。

分析や開発経験がなくても、クライアントの真の課題を解決したいという思いがあるのであれば、是非、データサイエンティストを目指してほしいですね。

ARISE analytics山田寛子のインタビューカット

活発な研究室のような、居心地のよさが魅力

ARISE analyticsでは、論文の話が普通の会話の中で始まったりすることもあります。会社というよりも活発な研究室という感じがします。ずっと研究に携わってきた私にとっては、そういった雰囲気がすごく居心地よく感じます。さらにみな、やりたいことがある上に、向上心を持って取り組んでいる。そういう人たちと常に接し、コミュニケーションすることも楽しいですね。

また個人を大事にしてくれるところもARISE analyticsならではだと思います。実は家庭の事情で一定期間、東京を離れなければならなくなったのですが、上司に相談したところ、その期間、出社することなく働けるようにしてくれました。
入社時の大学院の話もそうですが、相談するとなんとか前向きに解決しようと動いてくれます。

仕事にも仲間にも環境にも恵まれ、今は、充実した毎日を過ごしています。研究者以外にデータサイエンティストとしての道もある、と気づかせてくれたARISE analyticsとの出会いに感謝したいですね。