INTERVIEW インタビュー

「データをもとに課題を解決したい」熱意が
あれば、データサイエンティストとして
活躍できる

データサイエンティスト 佐々木 麻緒

ARISE analytics佐々木麻緒のポートレート

充実の新入社員研修で、未経験からデータサイエンティストとして活動

農学系の大学院で米の研究をしていた私が、データサイエンス業界に進みたいと思ったきっかけ。それは、大学のとある研究で、それまで顕微鏡でカウントしていた葉の表面の構造を、画像解析を使い自動化することで大幅に効率化した事例を見たこと。以降、俄然データサイエンスに関心を持った私は、独学でPythonを勉強したり、後輩に混ざってデータ分析の授業を聴講したりしていました。

ほぼ未経験の状態ではありましたがデータサイエンティストになりたいと思い、就職活動では新入社員の教育環境が充実していそうなところを探しました。そこで選んだのがARISE analytics。大企業に比べると人数も少なくまだまだ小規模なので、業務に携わってからもしっかりフォローしてもらえると思ったことが大きかったです。

実際、入社してみると思っていた以上に、新入社員研修が充実していました。研修期間は全部で4カ月。最初の1カ月は親会社であるアクセンチュアの教材を元にしたコアスキル研修。ロジカルシンキングからミーティングの議事録の取り方まで、社会人として必要な知識がくまなく学べます。そして残りの3カ月はデータサイエンティストとして必要な技術を身につける研修が行われます。私自身、その分野は未経験だったこともあり、プログラミングの研修では後れを取るかなと心配していたのですが、同期と二人一組のバディを組んで教え合える仕組みになっており、プログラミングスキルに長けた同期のおかげで、無事に終えることができました。

3カ月に及ぶ研修の中でも特に記憶に残っているのが、最後の1カ月に行われるケース演習。分析から報告まで、データサイエンティストとしての一連の業務を模擬的に体験することができます。データサイエンティストとして業務をどう進めていくか、事前にイメージできるよい仕組みだと感じています。

ARISE analytics佐々木麻緒のインタビューカット

何がクライアントにとって価値なのか、ゼロベースから考える

最初に配属された案件は、KDDIの携帯回線解約防止プロジェクト。私が担当したのは、解約を防止するにはどうすればよいか、新しい機種がリリースされたときに、どういう風に機種変更してもらうかなどの施策を考えるためのデータ分析業務でした。次にアプリなどでのプッシュ広告の配信部門の支援プロジェクトに配属され、こちらでも、どの広告やキャンペーンに効果があったのかを分析する仕事を担当しました。

そして昨年秋ぐらいから携わっているのが、KDDIの連結子会社、沖縄セルラー電話(以下、沖縄セルラー)向けの携帯回線の継続利用促進プロジェクトです。これまでに携わったKDDIの携帯回線の解約防止プロジェクトとの違いは、沖縄に住んでいるユーザーのみを対象としているため、ユーザー数が少なくなってしまうこと。そのため、できる分析もどうしても限られてしまいます。しかし、沖縄での市場シェア獲得率は非常に高く、それを維持する意味でも、継続利用促進は沖縄セルラーのビジネスにおいて非常に重要視されている施策です。現在、この案件は少人数で担当しており、2023年4月からは私が案件をメインで担当していく予定です。

上司から言われたことで、私が大切にしている言葉があります。
“前例を踏襲するのではなく、何がクライアントにとって価値があることなのかを再考した上で提案すること。たとえクライアントから「今のプロセスはこうだから」と言われたとしても、そのプロセスはクライアントにとって本当に良いプロセスなのかをゼロベースから考えること”

これからも、この言葉を常に意識して業務にあたっていきます。

ARISE analytics佐々木麻緒のインタビューカット

目指すのはコンサルティングスキルを持ったデータサイエンティスト

目標とするキャリアはコンサルティングスキルを持ったデータサイエンティスト。そのためにも、今以上に提案力を磨かなければと思っています。ARISE analyticsにはARISE universityをはじめ、ワーキンググループ活動やギルド活動、有志による勉強会など個人が成長できる仕組み・環境・文化があります。私のように独学が苦手というタイプがスキルアップするには最適な環境です。

そのような活動に参加する中で、最近、新たな目標を見つけました。それは後輩の育成です。ARISE analyticsの新入社員研修は一部のプログラムを1、2年目の先輩が講師として担当します。昨年、初めてその講師を経験。今年度は1次面接を突破した学生に最終面接まで伴走する採用メンターを務めたのですが、講師や採用メンターを経験して改めて感じたのは、教えることが好きなんだということ。こんなところで、教員免許を取得した経験が生かせるとは思いもしませんでしたが、今後も積極的に、後輩育成に関わっていきたいと考えています。

データサイエンティストは、データを活用することでクライアントの課題を解決したい! という熱意を持って取り組める人に向いている職種だと思います。未経験でも臆することなくチャレンジしてほしいですね。