社員インタビュー
組織の成長に伴走しながら、ビジネスコンサルタントの知見でお客さまに新たな価値を提供
ビジネスコンサルタント
藤村 拓自
KDDIの法人向けビジネスを支えるコンサルタント集団
ARISE analyticsには350名を超えるデータサイエンティストが在籍し、設立以来、KDDIや外部の企業に対してデータアナリティクスとAI活用の強みを活かしたさまざまな支援を行ってきました。現在では支援領域がさらに広がり、新たなビジネス戦略の立案や新規事業の立ち上げなど、コンサルティング力が問われるプロジェクトも多くなってきています。
私の所属するビジネスコンサルティング本部は、そういった領域を推進するために設立された組織です。ARISE analyticsは私が入社する前の2023年ごろから本格的にコンサルティングサービスの拡充に舵を切り、現在は総合コンサルティングファームの出身者や、営業やデータサイエンティストからのジョブチェンジ組などの人材が在籍しています。なかでも私がリーダーをつとめるDX コンサルティングチームは、主にKDDI社内のDX化を推進するとともに、その知見を活かしてグループ外へもサービス提供することがミッションのチームです。

コンサルティングのスキルとデータサイエンスを掛け合わせ、さらなる相乗効果の創出へ
私は新卒でコンサルティング会社に入社し、約3年間にわたってコンサルタント業務を経験しました。その後、大手SIerのマーケティング部門に移り、事業計画を立案する際の市場・競合・顧客分析など、社内コンサルタントのような業務を約8年間担当しました。
前職では、ソフトウェアやサービスを開発するエンジニアやデザイナーと協働する機会があり、専門領域に特化したスペシャリストと一緒に働くことに面白みを感じていました。専門領域の異なる人材と役割分担しながら、何かを生み出す仕事がしたい。コンサルタントのスキルを活かして、より良い相乗効果を生み出せるスペシャリストとは、どんな人材だろう? そう考えていたところに、優秀なデータサイエンティストが多数在籍するARISE analyticsと出会いました。
私自身、ARISE analyticsに入社する以前にデータアナリティクス領域の業務に携わった経験はありません。ただ、IT系のコンサルタントとしてキャリアを培っていくのであれば、アナリティクスやAIは絶対に必要な経験値だと考えていました。それに加えて、親会社であるKDDIが持つ膨大なデータの価値を活かせること、また同じく親会社であるアクセンチュアのコンサルティングのノウハウを学べる環境に魅力を感じて、入社を決意しました。
膨大なデータ資産を活用して新たな価値を提供
KDDIは通信サービスや位置情報、またPontaパスやショッピング関連のデータなど、膨大なデータ資産を保有しています。それだけでなく、組織としての連携の意識も強く、多様な部門を横断してデータを活用できる環境をARISE analyticsも支援し整えています。そのため、我々は、データの収集・整備といった前段階の工程に時間をかけることなく、施策に直結するデータの分析、活用をスムーズに進めることができます。
具体的な私の業務としては、KDDIの一員としてグループ外のお客さまにサービスを提供するケースと、KDDI社内のプロジェクトをサポートするケースがあります。どちらも、KDDIビジネスの拡大が目的ですが、それぞれやりがいは異なります。
前者は、コンサルタントと数名のデータサイエンティストのチームで外部のお客さまのプロジェクトに参加します。KDDIのデータは外部のお客さま向けのサービスとしても使える状態に整理されていますので、これを活用してお客さまの新たなマーケティング施策の立案など、新規性の高いチャレンジを支援します。高度な知見を備えたデータサイエンティストと一体となって力を発揮し、お客さまに価値を提供できることには大きな喜びを感じます。
一方、KDDIとして新たな事業に取り組む場合や、KDDI社内のAI活用促進などを実施する場合は、コンサルタントのみの体制で支援を実施することもあります。たとえば、私が現在取り組んでいるBPO事業を拡大するための営業支援なども、そのひとつです。
多くの人と関わり、プロジェクトを推進するうえでは難しさもありますが、それこそがやりがいだと感じています。私たちのコンサルティングチームはまだ小規模ですが、KDDIという大きな組織のプロジェクトに参画できるのは、ARISE analyticsならではの仕事の醍醐味だといえます。

発展途上の組織を自ら作り上げる貴重な経験
ARISE analyticsのコンサルティングチームは、まだ完成された組織ではなく、発展途上の段階にあります。組織作りから参加して、自分のポジションを見いだしながら、活躍の場を広げていけるのは非常に面白いところです。コンサルタントとしてのプロジェクトに加えて、組織を成長させる仕事にチャレンジしたい人には魅力的な環境でしょう。
私や多くの同僚がそうであるように、入社時にアナリティクスやAIのスキルは必須ではありません。それよりも、業務の中で専門的な知識をキャッチアップし、データサイエンティストをはじめとする多様な人材と協働することが大切です。
一般論として、仕事観もこだわりも異なるスペシャリストと協働する際は、多少の摩擦は覚悟しなければいけません。しかし、ビジネス感覚に優れたARISE analyticsのデータサイエンティストは、コンサルタントに近い目線でお客さまのビジネスへの貢献を考えてくれますので、一緒に仕事をしていてギャップを感じることはほとんどありません。その分、私がしっかりと務めを果たさなければ、コンサルタントの存在意義がなくなってしまいます。そこは良い意味でのプレッシャーを感じていますね。
またKDDI社内のプロジェクトを支援する場合は、大きな組織の中で役割を果たしていくことになります。ここでは、プロジェクトマネジメントの能力も求められますので、そうしたスキルを磨いていくことができるのもARISE analyticsです。
経営層と直接意見を交わし、チャレンジがしやすい環境
経営層との距離が近いのも、ARISE analyticsのコンサルティングチームの特徴です。週に1回、社長ほか経営層との会議にはチームの全員が参加して、ディスカッションを行っています。経営層と直接意見を交わし、やりたいことを提案できる環境は他社ではあまりないのではないでしょうか。良い提案はその場で承認され、すぐに実行に移せるなど、本当にチャレンジがしやすい環境です。
「ARISE analyticsのコンサルティング部門は、今後どうあるべきか」という本質的な議論もたびたび行われます。私個人としては、当面は本来の強みであるデータサイエンスの領域にコンサルティングのノウハウを融合していくことが課題だと考えています。今後もコンサルティング部門の成熟度を踏まえて、フォーカスする領域を見極めながら、組織の成長、事業の発展に伴走していきたいと思います。