Gemini の Nano Banana Proを使って漫画広告を作成してみよう!

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こんにちは、ARISE analytics の鈴木です。現在、生成AIを活用する案件に従事しており、目まぐるしく変わる生成AIの状況に驚きつつも、日々面白さを感じながら過ごしています。

今回は生成AIの中でも最近注目を浴びている Gemini の Nano Banana Pro を使って漫画広告を作成してみよう! というテーマで記事を書かせていただきます。

近年、広告手法のひとつとして「漫画広告」が注目を集めています。テキストや静止画だけでは伝えきれないストーリー性や感情表現を、視覚的にわかりやすく届けることができます。実際、SNSでは漫画広告の投稿が高いエンゲージメント率を記録するケースも増えており、多くの企業が活用し始めています。

従来の漫画制作には専門的なスキルやコストが必要とされてきましたが、生成AI の登場により、専門スキルがない未経験の方でも漫画制作に取り組めるようになってきています。

最近では、2025年11月20日にGemini から Nano Banana Pro という画像生成モデルが発表されました。画像生成時の障壁であった日本語の文字崩れが解消され、いわゆる「ポン出し」で漫画を生成することができるようになりました。SNSでも様々なプロンプト手法が提案されており、関心の高さが伺えます。

しかし、実際に Nano Banana Pro で漫画を制作しようとした際、どのようなプロンプトを書けば意図した画像が生成されるのか、悩んだことはありませんか?

「キャラクターが安定しない」「思っていたイメージと違う」「プロンプトのどの部分を変更すればイメージに近づけるのかよく分からない」と感じた方もいるのではないでしょうか。

本記事では、実際に漫画を作成してみた経験をもとに、生成の品質を高めるためのポイントをお伝えします。Nano Banana Pro による漫画作成の具体的な方法を知りたい方の参考になれば幸いです。

キャラクターデザインを作成して登場キャラクターの出力を固定する

漫画は複数コマ・複数ページで構成されるため、キャラクターのビジュアルが変わると全体の統一感が損なわれてしまいます。
そのため、最初にキャラクターデザインをしっかり固定しておくことが最も重要です。

手持ちのキャラクターが無い場合は、漫画のキャラクターデザインをまずは考えましょう。キャラクターを考える際は漫画のコマのプロンプトを 5-10回投げて、キャラクターデザインの「ガチャ」を行います。

大まかなキャラクターの特徴を入れ込みながら「こういうシーンでこういうセリフを話す漫画のコマを作成して」というプロンプトを投げて、いろんなパターンのイラスト(コマ)を作成します。

以下の画像は、「30代女性でセミロングのスーツ姿の女性がARISE analytics の位置情報データについて説明するコマを作成して」というプロンプトを指示して生成された画像です。どの画像もセミロングの女性のイラストですが、顔のキャラクターデザイン、頭身、服装などが少しずつ異なります。このように、同じコマのプロンプトを複数回投げることで、自分の作成したいイメージに合うキャラクターデザインを探してみましょう。今回は、①の女性をキャラクターデザインに採用することにしました。

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次に、生成した画像をインプットにして、「このキャラクターについて、正面・側面・背面の三面図を作成してください」というプロンプトを投げます。キャラクターの三面図を用意しておくことで、この後の漫画作成のキャラクターデザインが統一して生成されるようになります。この際、服装も調整しておきましょう。今回はスーツ姿の女性を作成したかったため、以下の三面図を作成しました。

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絵柄(テイスト)を毎回のプロンプトに指定して、イラストの雰囲気を合わせる

Nano Banana Pro は、プロンプトの表現を少し変えるだけで雰囲気がガラッと大きく変わることも多いため、毎回投げるプロンプト内に必ずテイストを記載するようにしましょう。作成したいイメージを思い描きながら、絵柄を細かく調整していくことがポイントです。

テイスト例

  • 少年漫画風の力強いタッチ

  • 目にハイライトがあるような少女漫画風

  • ビジネスコミック風の落ち着いた印象

  • 広告向けの柔らかく親しみやすいイラスト

一気に1ページ分を作成せずに、1コマずつ生成する

複数のコマを一括生成するよりも、1コマごとに必要な情報を指定して細かく生成するほうが、出力の安定性が高くなります。指定が多くなるほど煩雑になるため、JSON形式で変換してからプロンプトに投げる方が良いとされています。

各コマで押さえておきたい項目

以下の4カテゴリを明確に記述すると、意図に沿った出力結果が得られやすくなります。

1)キャラクター関連

  • ポーズ

  • 表情(驚き・喜び・困惑など)

  • キャラの位置(左右・中央)

2)セリフ

  • セリフ内容

  • 誰が発話しているのか

  • トーン(焦り・落ち着きなど)

3)背景

  • 場所(会議室、廊下、リビングなど)

  • 色合い

  • 時間帯(朝・昼・夜)

  • 背景の状態(片付いた机/雑多な机など)

4)小物・環境要素

  • 家具の配置

  • 小物(コーヒー、書類、食器など)の有無と位置

最初から完成形を作ろうとせずに、生成を繰り返しながらプロンプトを微調整していく

Nano Banana Pro は細かい状況説明があるほどキャラの位置関係や背景の整合性を保ちやすくなります。
ただし、初回から完璧なプロンプトを作るのは難しいため、一度生成して差分を確認し、プロンプトを改善していく流れが効果的です。これは既にみなさん行っていると思いますが、改めて大事だなと思ったので書かせていただきました。

プロンプト改善のおすすめサイクル

  1. 取り入れたい情報をすべて記載して生成して、どのような画像が生成されるか確認する

  2. 生成AIと壁打ちしながら、出力結果と理想の差分を言語化する

  3. 差分をプロンプトに反映し、精度を高める

おわりに

以上が、私が作業をしてみて感じた Nano Banana Pro による漫画作成のポイントです。みなさんの参考になれば幸いです。

最後に、今回の記事の内容について、Nano Banana Proで作成した漫画を共有して終わりたいと思います!最後まで読んでいただきありがとうございました!

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